平成27年度介護報酬改定
平成27年度介護報酬改定の内容
基本的な考え方
平成27年度の介護報酬改定は、2025年に向けて、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される「地域包括ケアシステム」の構築を実現していくため、中重度の要介護者や認知症高齢者への対応強化、介護人材確保対策の推進、サービス評価の適正化と効率的なサービス提供体制の構築といった根拠に基づき行われました。
そして介護報酬の改定率は
全体で▲2.27%
(内訳)
- 在宅分▲1.42%
- 施設分▲0.85%
改定の根拠
平成27年度の介護報酬改定は、以下の基本的な根拠に基づき、各サービスの報酬・基準についての見直しを行いました。
中重度の要介護者&認知症高齢者への対応強化
- 地域包括ケアシステムの構築を促す
- 近い将来、中重度の要介護者や認知症高齢者となっても「住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるようにケアを行う」という地域包括ケアシステムの基本的な考え方を実現するため引き続き、在宅生活を支援するためのサービスの充実を図る。
- 中重度の要介護状態となっても無理なく在宅生活を継続できるよう、24時間365日の在宅生活を支援する定期巡回・随時対応型訪問介護看護を始めとした「短時間・一日複数回訪問」や「通・訪・泊」等の一体的なサービスを組み合わせて提供する包括報酬サービスの機能強化等を図る。
- 中重度者の在宅での限界点を引き上げること又認知症ケアに対する評価を強化する。
- 活動と参加に焦点を当てたリハビリテーションの推進
- リハビリテーションの理念を踏まえた「心身機能」、「活動」、「参加」の要素にバランスよく働きかける効果的なリハピリテーションの提供を推進するために理念を明確化し「活動」と「参加」に焦点を当てた新たな報酬体系の導入、質の高いリハビリテーションの着実な提供を促すためのリハビリテーションマネジメントの充実等を図る。
- 看取りの充実
- 地域包括ケアシステムの構築に向けて、看取りの対応を充実・強化するためには、本人をはじめとする、家族やサービス提供者との十分な意思疎通が重要である、その為、その入らしさを尊重したケアのが重要であり、施設等におけるこのような取組を重点的に評価する。
- 口腔・栄養管理の充実
- 施設等入所者が認知機能等の低下により食事の経口摂取が困難となっても、自分の口から食べる楽しみを得られるように多職種による支援の充実を図る。
人材確保対策の推進
- 地域包括ケアシステム構築強化に向け、将来的に増大する介護ニーズヘの対応や質の高い介護サービスを確保する観点から、介護職員の安定的な確保を図り、更なる資質向上への取組を推進する。
- 雇用管理の改善などの事業者自らの意識改革、自主的な取り組みを求められる
サービス評価の適正化と効率的なサービス提供体制の構築
- 地域包括ケアシステムの構築強化と介護保険制度の持続性を高め、各サービス提供の実態を踏まえた必要な適正化を図るとともにサービスの効果的・効率的な提供及び必要なサービスの体系化・適正化や規制緩和の推進。